こんにちは!
今回からは、ハンドボールのディフェンスシステムについて紹介していきます。
1人で相手オフェンスから、ゴールを守るのは当然不可能です。
また、7人で守ったとしても、一人一人がバラバラの動きをとっていると、簡単に得点を許してしまいます。
ディフェンスシステムは、そんな一人一人の力を単純に合計するのではなく、2倍にも3倍にも高めていくためのものです。
最初は、どんなディフェンスシステムがあり、そのそれぞれはどんな特徴があるのかをしっかり押さえていきましょう。
今回紹介するのは、ディフェンスにおいて最もスタンダードな0‐6(ゼロロク)ディフェンスです。6人が横1列に並ぶことから、「1線」ディフェンスとも呼ばれます。
画像のように、真ん中の2人を「3枚目」、その外側の2人を「2枚目」、もっとも外側の2人を「1枚目」と呼びます。
この0‐6ディフェンスを、3つの特徴を挙げながら説明していきます。
0‐6ディフェンスは、6mラインに沿って横1列のように陣形を作ります、
このような形をとることによって、横同士の連携が強くなります。
例えば、1人がオフェンスに抜かれても、横の人がすぐにカバーに入ることが出来ます。
この連携のしやすさから、ディフェンスは崩されにくいのです。
シュートのゴール確率が最も高くなるのは、6mライン付近からのシュートです(確度がない場合は除く)。
ラインに沿って一線で守ることで、このような確率の高いシュートをなるべく打たせないようにすることができるのです。
0‐6ディフェンスは先ほど述べたように、横の連携がしやすいため、カットインからのシュートを防ぎやすい守り方です。
カットインがしにくいとなると、オフェンス側としてはロングシュートを狙うことを考えます。
そんな時、ディフェンスの身長が高かったら、どうなるでしょうか?
そう!カットインもできない、ロングシュートも打てない、最低最悪絶体絶命状態になるんです!
ディフェンス側としても、0‐6は他のシステムに比べて動きは少なく済むので、比較的楽に守れちゃうんです!
さて、ここで0‐6のデメリットです。
0‐6はラインに沿って守るものなので、自然と敵への当たりは低い位置(ゴール寄り)になってしまいます。
つまり、相手にロングシュートを打つ余裕を与えてしまうということなんです。
相手に、身長が高かったりシュート力のある選手がいると、ばしばしシュートを打たれてしまうということになります。
今回は、0‐6ディフェンスの特徴について見ていきました。
次回から紹介していくディフェンスシステムは、この0‐6のメリット・デメリットと真逆の物であったりするので、是非続けてご覧になってください!